昨年1.3点差で落ちた受験生の令和元年予備試験再現答案

平成最後の予備試験論文試験で後1.3点差で落ちました。忘れないうちに令和元年の予備試験論文再現答案を記録します。

令和元年予備試験論文問題再現答案ー民訴法ー

第1 設問1について 1 本件訴訟が固有必要的共同訴訟(民事訴訟法40条)であれば、X1およびX2が原告とならない限り、Yの主張のとおり、当事者適格を欠くものとして、本件訴えが却下されることになる。そこで、固有必要的共同訴訟の判断基準が問題と…

令和元年予備試験論文問題再現答案ー商法ー

第1 設問1について 1 本件取締役決議において、決議事項として予定されていないDの辞任決議をなしたことは、その招集手続に会社法368条1項に違反があると主張することが考えられる。 ⑴ この点について、取締役会は各取締役が出席することが求められ…

令和元年予備試験論文問題再現答案ー民法ー

第1 設問1について 1 DのCに対する請求が認められるためには、①Dが本件土地の所有権を有し、②Cに占有権限が認められないことが必要である。以下、検討する。 ⑴ Cは平成20年4月1日、Aから本件土地を贈与されているところ、Aの相続人たるBは本…

令和元年予備試験論文問題再現答案ー民事実務基礎ー

第1 設問1について 1 ⑴について AY間の保証契約に基づく保証債務履行請求権 2 ⑵について YはⅩに対し、200万円を支払え 3 ⑶について ①(あ)の債務について、保証するとの合意をなした。 ②保証契約 ③書面 ④AはXに対し(あ)の債務を200万円で…

令和元年予備試験論文問題再現答案ー刑事実務基礎ー

第1 設問1について 1 Aは、本件被疑事実について、犯行現場にはいなかったとして容疑をに否認しており、罪証隠滅を図る主観的可能性が認められる。 また、犯行時刻にどこにいたのかを明言しておらず、接見を通じて、他人に自らのアリバイを求めることが…

令和元年予備試験論文問題再現答案ー刑訴法ー

第1 設問について 1 本件勾留請求の適法性について検討する。 ⑴ 勾留請求においては、同一の被疑事実について逮捕を前置することが求められているところ(逮捕前置主義)、甲は通常逮捕状により逮捕された同一の被疑事実について勾留請求がなされている。 …

令和元年予備試験論文問題再現答案ー刑法ー

第1 甲の罪責について 1 Aに対して、本件土地を売った行為について ⑴まず、甲はⅤから本件土地に抵当権を設定する代理権を付与されているにすぎず、「自己の占有」(刑法252条1項)とはいえないため、横領罪(252条)ないし業務上横領罪(253条…

令和元年予備試験論文問題再現答案ー行政法ー

第1 設問1について 1 Cに原告適格が認められるためには、「法律上の利益を有する者」(行政事件訴訟法9条1項)にあたることが必要がである。 そして、基準の明確性の観点から、「法律上の利益を有する者」とは、当該処分により自己の権利若しくは法律…

令和元年予備試験論文問題再現答案ー憲法ー

第1 設問について 1 Xは、乙中学校が保健体育のうち水泳の授業について代替措置を取らなかったこと(以下「本件措置」という。)が、Xの水着を着用してはならないというB教の戒律を守る自由(以下「本件自由」という。)を侵害し、「違法」(国家賠償法…